坂田藤十郎さんが死去 お人柄や親交関係は?

人間国宝・坂田藤十郎さん死去 妻は扇千景、妹に中村玉緒 

歌舞伎役者の坂田藤十郎(本名林宏太郎=はやし・こうたろう)さんが12日午前10時42分、老衰のため東京都内の病院で亡くなりました。
藤十郎さんは88歳。
14日、親族で密葬を執り行ったそうで、お別れ会など今後の予定については決まり次第、報告があるようです。
密葬には妻で元宝塚歌劇団出身、参議院議員で運輸大臣・建設大臣・初代国土交通大臣の他、参議院議長も務めた扇千景さんをはじめ、後継者である長男の四代目中村鴈治郎さん(61)、次男の三代目中村扇雀さん(59)、故・勝新太郎さんの妻で女優の中村玉緒さん(81)らが参列しました。
錚々たる面々ですね。
ご遺体には紋付きはかまが掛けられ、棺には写真が納められたそうです。
父を看取った扇雀さんは深夜にコメントを発表し、「最期は苦しむことなく安らかに眠りました」と臨終の様子を明かしています。
上方歌舞伎の第一人者が逝ってしまわれるとは、歌舞伎界も寂しくなりますね。

市川海老蔵、坂田藤十郎さんの思い出を語る

藤十郎さんは1931(昭和6)年12月31日生まれ。
二代目中村鴈治郎の長男として生まれ、53年8月、東京・新橋演舞場で「曽根崎心中」のお初を初演し、空前の大ヒットとなり「扇雀ブーム」を巻き起こしました。
90年11月3代目中村鴈治郎を襲名、そして2005年12月、遂に231年ぶりに四代目坂田藤十郎を襲名して話題になりました。
市川海老蔵さん(42)は公式ブログで「おじ様が鴈治郎の時に赤坂の会員制のレストランに招待してくださり、『実は坂田藤十郎という名跡を襲名を考えているのだよ』と若輩者の私に熱くお話になってくださった」と、大名跡の襲名を事前に明かされた思い出を綴っています。
「西の坂田藤十郎、東の市川團十郎」と言われる歌舞伎界の大名跡。
坂田さんは、海老蔵さんの父で先代團十郎さんとも親しかったようで、普段から親交があったようですね。
本来なら今年市川團十郎を襲名する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で襲名披露が延期になってしまった海老蔵さん。
その姿を藤十郎さんに見てもらいたかったかもしれませんね。

扇千景、坂田藤十郎さん臨終を語る

訃報から一夜明け、妻の扇さんがインターホン越しにマスコミのインタビューに答えています。
扇さんは「87歳まで一度も舞台を休んだことがなく、風邪もひかないで芸能人生を過ごせたことは皆さんのおかげです」と感謝を述べました。
藤十郎さんは、昨年12月の顔見世興行で転倒し頸椎を圧迫骨折。
今年1月の舞台を休演し入院すると、3月中旬にパーキンソン病と診断され、病院を移って療養していたそうです。
扇さんは「自分が地方公演でホテルにいると思って、朝目覚めたら『きょうの南座、何時に楽屋入りだ?』とか言っていました」と認知症のような症状があったことも初告白しています。
そんな時でも役者魂を感じますね。
死去前日の11日には「前髪が伸びた。お年寄りみたいだ」と理髪師を呼び、きれいに散髪していたというエピソードも披露。
様態が急変し、家族が病院にかけつけると「目の前ですーっと息を引き取った。最後まで私が見ている間に亡くなり、大往生でした」としみじみ語りました。
人間国宝、文化功労者、文化勲章の三冠に輝いた歌舞伎役者は、坂田藤十郎さんを含めて六人しかいません。
素晴らしい役者さんでしたね、ご冥福をお祈りします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です